動ける/動けない・分からない・反応

元うつ病当事者、普通に働く

4月になってから普通に働いています。一日7－8時間ぐらい。とても普通です。

うつ病になる前はむしろ普通以下だったかもしれません。日常生活がグチャグチャで毎日決まった時間に起きるという習慣がありませんでした。しばらく、昼間起きている生活が続いているかと思うと、突然夜生活に逆転します。そういうおかしな生活をずっと続けていました。昼夜を問わないフラッシュバックと不安のためでした。起きてはいても全く動けない日も多々、精神がまともだったら、もっとお金が稼げるのにと常々思っていたものです。

うつ病期は仕事をしようとしてはできずに精神が奈落の底に転落し、それを繰り返す内に全く動くことができないセルフネグレクト状態に陥り、ただただベッドに横たわる日々でした。当時は苦しいけれど動けていた自分のことが、自分のことなのに全く理解できませんでした。動けるようになった今、セルフネグレクト状態だった自分のことをやはり全く理解できません。

動く/動けない、眠れる/眠れない、理由も欲望もない

セフルネグレクトのとき、そもそも動こうという発想がありませんでした。何しろ何故人間が生活を営むのか理解不能でした。寝て、起きて、顔を洗い、歯を磨き、食事を取り、働き…etc,etc,etc。そういったことの連続が生活ですが、全く意味不明でした。そして、自分が意味不明だと思っているその事自体もどうでも良いことでした。

動けるようになった今、自分が動いて、生活を営む理由が理解できたかと言うとやはり意味不明です。動きたいというわけでもなく、ただ、動いて生活を営んでいるから営んでいるというしかありません。私が動いていることに、欲望があるわけでも、理由があるわけでもないのです。

先に環境が変わった

じゃあ何が変わったのかと言うと、環境が変わったくらいしか思い浮かびません。このもくもく会を運営していることがとても大きい。規則正しくコールを鳴らし、そのために早寝早起きをし、自分の話をし、他人の話を聞く。自分が変わろうとする意思より、この環境の方の半分勝手な変化が、私の行動に変化をもたらしたような気がしています。もくもく会も自分の意志と言うよりは他人の勧めで始めたものです。

人生そういうもんじゃないんでしょうか？　だから、人は地獄に居続けるわけですが。