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当事者もくもく会
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休息の当事者研究

休息についての当事者研究をしました。メンヘラがどうやったら休めるかの当事者研究です。その感想。

休息是如何

メンヘラは休めない

私はうつ病になる前から、まあ一本筋の通ったガチのメンヘラです。多分複雑性PTSD当事者です。コミュニケーション能力や社会性というものが全然ないので、非正規雇用で働いていました。偶然のきっかけで自営業を始めたのですが、辛いのはそれからでした。
人間関係が苦手で苦手で仕方なかったので、ひとりでの仕事はそりゃ楽でした。時間的にも自由ですし、金銭的にもこちらの方が多く稼げます。あと、自分で考えたことを実行してみて、それが金になるというのは楽しいものです。
当初は鼻歌を歌いがながら生活する感じで、要するに絶好調だったのですが、ところがある日道を歩いていると動悸がする、息がとてつもなく苦しい。その場にうずくまる。なんだかよく分からないけど、突然悲しくなって涙が出てくる。夜眠ろうとすると、昔の嫌な思い出が突然蘇り、強烈な不安感で眠れない。自分に何が起こったのか分かりませんでした。

リラックスすると記憶が蘇る

今はこの頃の強烈なパニック発作はないのですが、例えば銭湯で湯船に浸かってくつろいでいると、昔の嫌な思い出が蘇って強烈な怒りの感情に振り回されます。起き抜けなんかもそうですね。
リラックスするとトラウマが蘇るのは何となく分かっていましたが、トラウマ持ちにとってこれがとても一般的なことだということを、今回の当事者研究で改めて確認しました。トラウマ持ちは何か別のストレスでトラウマの顕在化を抑えているのだと思います。リラックスするとトラウマが発言するから休めない。私が自営業をはじめて楽になった途端にPTSDを発症したのもそういうことなのでしょう。

ランボーもメンヘラも戦争は続いているのです。
PTSDは戦争後遺症としても有名です。

どうしたら休めるの???

当事者研究会では「休めねー、休もうとすると苦しくなる、そもそも休むことに罪悪感がハンバない」とかばっかりで、休む方法に関する生産的な意見がさっぱり出なかったのですが、ひとつヒントになるような発言がありました。

出家あるいは刑務所暮らし-修行的休息-

参加者の方のひとりが以前、体験出家をしたそうなのですが、非常に良かったらしいです。「私は刑務所とか全然ウエルカム」とか豪語してました。
これ私にも思い当たる節があります。何にもしてないとフラッシュバックはするし、時間を無駄にしてる気がして後悔するし、全然休んでる気がしないんですが、休みの日に「予定」を立てて、それを淡々とこなしていくと、あんまりそういうことはないんですよね。休めているかどうかは微妙なのですが、少なくとも悪くはない。なんかやった気になるし。また、もくもく会を土日祝日に開催しているのも、やることを報告することにも同じ意味があります。
修行寺や刑務所もそうで、全ての予定が決まった場所です。予定で一日を埋め尽くして、自分を挟み込む余地を時間的になくしてしまう。本当は一日を無為に浪費して後悔しないのが休みの最善ってもんですが、精神的に不安定なメンヘラトラウマ持ちにはこの次善が最善なのかもしれないと思いました。
後、トラウマを植え付けた野郎をぶっ殺して、爽快な気分で刑務所暮らしを楽しみ、出所したら坊主になる(贖罪ではない)ってのも、法を超えた正義の見地から「結構ありかも」とうっすら思ったことをここに告白しておきます。